ユネスコの無形文化遺産にも登録されている、日本の伝統工芸「結城紬」。世界最大級の服装見本市「Première Vision(プルミエール・ヴィジョン)」への出展にあたり、そのインビテーションをデザインさせていただきました!
早いもので、2013年ももう1ヵ月が過ぎようとしていますね。
思えば2012年は、ミネミネラボにとって
新しいジャンルの案件に、たくさん出会えた年でもありました。
今回は、そんな素敵なお仕事の一つをご紹介します。
皆さんは、「結城紬(ゆうきつむぎ)」をご存知でしょうか?
織りの最高峰とうたわれる伝統工芸品であり、
国の無形文化財としても知られる由緒ある織物です。
夏目漱石の小説にも「究極のおしゃれ着」として登場しており、
美しさだけでなく、着心地のよさでも知られる結城紬。
モノトーンや紺、白などのイメージが強い結城紬ですが、
近年では、こんな色鮮やかなものもあるのですね。
真綿から撚りあわせることなくつむいだ不撚糸を使うため、
空気を多く含んだ “軽くて暖かい” 織物をつくることができるのだそう。
二千年もの長い間、脈々と受け継がれてきた高い技術は、
ユネスコの無形文化遺産にも登録されているのです。
茨城県結城市にある結城紬の老舗、奥順さんは、
結城紬のさらなる振興に、力を奮っていらっしゃいます。
奥順さんの技術は、世界でも高く評価されており、
フランス・パリで開催される世界最大級の服装生地見本市
「Première Vision (プルミエール・ヴィジョン)」のプロジェクト
「Maison d’Exceptions (メゾン・ド・エクセプション)」に
2011年から、連続して出展招待を受けられています。
メゾン・ド・エクセプションは、
世界中の職人技を要する布や伝統的な工芸品と
世界的なファッションブランドとのマッチングを図るもので
入場は全て招待制となる、特別なプロジェクト。
2013年2月の開催に向けて、奥順さんが
ハイエンドファッションを担う一流のブランドにのみ送るインビテーションのデザインを、
今回、ミネミネラボが担当させていただいたのです!!
奥順チームの皆さんと、数々のディスカッションを繰り返しながら、
下のようなカードが完成しました!!
職人さんの手の重厚感が美しいですね。
落ち着いた色合いながらクオリティの高さを感じさせる、
まさに「結城紬」の魂を吹き込んだような仕上がりになりました。
このインビテーションには、パンフレットとともに
原料となる「真綿」が同包されます。
これが軽くふんわりとしていて、何とも言えない
心地よい手触り。五感が刺激されるセットです。
このインビテーションを手にした世界的ブランドと、
奥順さんとのどんなコラボレーションが生まれるのか。
これからの発展がますます楽しみなお仕事でした!