ここのところ、大きな劇場・小さな劇場問わず沢山の芝居を観ています。
だんだん自分の芝居の好みが分かってきました。キーワードは「元気がもらえる」こと! これ、観劇から気付いたポイントなのですが、考えてみれば私自身の人生観にもつながっているようです。まぁ、それは置いておいて…。
メジャーどころで言えば、三谷幸喜さんの『グッドナイト・スリイプタイト』、鴻上尚史さんの『リアリティ・ショウ』、野田MAPの『パイパー』を観ました。
他にも沢山良い芝居を観ているのですが、なぜこの3作について言及するかと言うと、この3作が1番舞台美術にお金をかけていました。笑 そして、共通項と して、3作とも「数字」をデジタル表記にした装置を舞台の上部にデカデカと掲げていたのです!3か月の間に3作もそうした作品を観たということがとても印象的でした。
『グッドナイト・スリイプタイト』では「数字」が夫婦の出会ってからの日数になっていました。結婚10年目からすぐタイムトリップして出会って1か月とかに戻ったりするので、お客様は「数字」を観て2人の関係性の変化に苦笑するのです。『リアリティ・ショウ』では、番組の視聴率。この数値によって役者が演 じる役者達の運命が左右されます。『パイパー』は舞台が1000年後の火星。人類は“幸福”を指数化することに成功するのです。その数値がパイパー値と言って、舞台上大きく表示されます。
これらを観ていて、改めて「人間って結構 数値化が好きなのかも。。 」と思いました。
インパクトがあるのです。
これ、広告等でもよく使われる手法ですね。それこそTVのニュースやワイドショーでも使われます。一目で凄さをアピールするにはもってこいなのでしょう。私も引き込まれてしまうタイプですが、そこには何か「ゆとり」が欠けているような気がして寂しくもあります。
何にしても、舞台美術だけでなく、商業デザイン上もかなり有効な手法。これは利用していきたいです。
劇場パンフレットは、『グッドナイト・スリイプタイト』が素敵でしたので購入。数ページだけ公開しちゃいます。
ここにも数字が効果的に使われていますね♪ 実写に近い感じのイラストにも好感が持てました。このパンフレット、出演者でも何でもない佐藤浩市さんが登場して語っていたり、役者陣のペット写真があったり、芝居を観ていなくても楽しめる作品になっています。