某大手華道家元の東京都美術館、華展内に飾る大ポスター。
華展=花の展覧会なので、会場には大御所の作品が数多く陳列。 その中での告知は「“花”をあえてメインに据えないでください。かつ伝統ある華の歴史を彷彿をさせる広告にしてください。」…これがお客様が私たちに注文されたことでした。
そして、お客様とイメージをつめながらいくつかポスター案を提出させていただきました。
(※この「イメージをお客様とつめる」過程がとても大事ですね。自分の中に「絵」が浮かぶまでお客様とはブレストを重ねます。持ち帰ってから考えていてはお客様の意向と違う方向にいく可能性があるので。)
今回、予算上で没になってしまった案がもったいないので(笑)、ちょっとサイトでご紹介します。
工夫した点。
- 伝統 や歴史、年輪を想起させるビジュアルを用意しました。(ex. 波紋、巻物、古都の風景、和紙、伝統の和室)
- 横長の特性を活かすデザインにしました。(ex. 巻物、写真の重ね方 etc.)
- 文章を極力おさえ、写真で魅せるポスターにしました。(お客様の年齢層が高めという背景もあります。)
デザイン担当は浅川。美しいもの、可愛いもの、かっこ良いもの、面白いもの、何でも任せられるオールマイティーなデザイナーです。今回デザインするに当たっては「伝統と格式を感じさせるデザインの中に“清潔感”を失わないよう意識しました」とのこと。
私個人的には、紅葉の赤の写真が彩りを与えていて好きですね。
またの機会! 今後も頑張って案出しします。